車人形の本番は黒子でやり通す。顔を出さないのが基本!
文楽は、面使いの人が顔を出して演じるが、車人形は全て、黒子で演じるのが基本です。感情の起伏は、その感情に自分がならないと表現できない。喜怒哀楽、泣く、怒る、悔しがるなど、遣い手が豊かな表情で演じたら、顔を出していたら、人形より遣い手の表情が目立ち、人形に目が行かない。そんな事は、恥ずかしくて出来ない。また、元々、しいたげられた人達の代弁者のような役割があった物語が多く、佐倉義民伝など、百姓一揆の物語である内容から、演じている人が誰かわかってしまうと、時の権力者の批判ともとられ、非国民と、演じている人が処罰されたり、命も危ないこともあり、演じている人の身を守る意味もあったようです。
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