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佐倉義民伝 甚兵衛渡し場の段  [佐倉義民伝]

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日本の農民一揆の典型的なもので、佐倉(千葉県)で実際におきた一揆の歴史に忠実に基づいて、歌舞伎や講談にも取り上げられた作品です。しかし、当時の封建制の弾圧のもとでは、そのまま上演することができず、筋を関西の出来事にしたり、名前を浅倉宗吾と変え、一揆の相手も領主ではなく、悪代官にせざるをえない状況でした。そのため、取り上げるにあたり、説教浄瑠璃の正本の骨組みはそのまま受け継ぎながら、名前も木内宗吾とし、現実に忠実に近づける必要がありました。農民一揆である以上、重点が名主・宗吾よりは、農民・甚兵衛に重きをおく立場から改訂されました。農民のたたかいの犠牲になる決心をした、人間同士の結びつきの美しさを描いています。車人形は、農民一揆を中心とするさまざまなたたかいと結びつき、佐倉宗吾の物語は生まれ農民の座敷や庭先で素朴な浄瑠璃と素朴な人形で演じ、たたかっている農民を励ましました。


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